01.焦がれる（５部ナレフ→アヴ）
暖炉に薪をくべる度に、揺らめく蝋燭の光を眺める度に、炎を纏う彼の人を想う。
終に想いを告げることはなかった。告げるには、旅した日々はあまりにも忙しすぎた。
いつだってそれが大切だと気づくのは、去ってしまった後なのだ。

02.追いかける（ホルイル）
叫んでも走ってもホルマジオの背中が遠ざかっていく夢を見た。ざわと嫌な予感がする。経験に基づく勘ではなく、完全なる第六感だったがほぼ確信に近い。
電話でリゾットからの呼び出しがかかったが、震える膝はなかなか動こうとしなかった。

03.諦める（ペシ→プロ）
プロシュートが、言い寄る男も女も完璧な笑顔で往なしてきたのを、ペッシは一番近くで見てきた。
胸を焦がし続ける想いを必死に伝えたとしても同じように往なされるのだと思えば、口に出すことは永遠に躊躇われるのだ。

04.懐かしむ（ペシ(+)プロ）
「これ何の曲ですかい？」
訊かれた曲は、一定以上の年齢なら知らない者は居ないくらいに大流行りした歌手のものだ。
プロシュートは年齢差を指折り数えて、大きく隔たる壁に愕然とする。時々住む世界がまるっと違う気がしたのはそういうことだったのか、と。

05.望む（ジョルノ（＋５部ナレフ））
『何でも望みを３つだけ叶える』
死んだ者は甦らないと知ってはいても、なんと甘美に聞こえることだろうか。心が弱っているときなら尚更。
もののついでで聞かされた過去のスタンドの話に、ジョルノは無表情で恐怖した。

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
今日はここまでー
後々発想がカブりそうで怖いな！