ども、SKYです。

家についてからじゃ間に合わない気がするので、携帯から。

全然めでたい雰囲気じゃないのはスルーな方向で。

ジャンルは銀魂3Z、銀八と土方。





屋上で空を見上げる黒い影が一つ、片手に紫煙をくゆらせて、誰に言うでもなく呟く。
「今日も空が高いな……」屋上に登って来た白い影が一つ、同じく紫煙を片手に、黒い影に向かって呟く。
「若い身空で黄昏てんじゃねーよ、土方」
土方と呼ばれた黒い影はゆっくりと振り返る。
「なんでこんなとこにいるんだよ。さっさとクラスの奴等取締ってこい糞担任」
白い影―銀八―はやる気なさそうに言い返す。
「ハロウィン仮装で登校して来たような校則違反を取り締まるのは風紀委員の仕事だろ、副委員長サマ？」
「嫌がらせとしか思えない衣装を持って待ち構えてる沖田がいる場所なんて行きたくない」
土方が煙と共に吐き捨てる。
つい30分前に山崎をスケープゴートにして逃げて来たばかりだった。
3Zの生徒が教室周辺に一歩入れば強制コスプレ。首謀者集団が扮した魔女や狼男が悪魔の笑顔で他の生徒を追い回すあの光景は、しばらく忘れられない。
「お前なんかまだマシだ…。俺なんか一粒ウン百円するチョコ一人頭10個買ってこいって脅された。あいつら給料日前ってこと分かって言ってるだろ」
しばしの間のあと、ため息が二つ重なった。
「ハロウィンってこんなイベントだったっけ」
「さあな」
黒い影と白い影が空を見上げる。
「空が高いな」
「そーだな」