若くて腰痛めていいのは攻めにガンガン掘られた翌朝の受けだけだよ
というようなことを腰痛系労働したあといつも思うのですが、それを言ったら「その発想はなかった」「思考回路が上級者向けすぎる」といった趣旨のことを言われました。遺憾の意。
「イタリア男の本気だしたイタちゃんにさんざっぱらいじられたどいつさん」とか「絶倫殿様な政宗様に朝までつきあわされたこじゅ」みたいに具体例出したらまだマシでしたか。違いますか。君が失神まで攻めるのをやめないッ!何の話だ。
続きから111題の61~65
61.照れる(叔父甥)
「承太郎さん、こんなとこで寝てたら風邪ひくっスよ」
ぼんやりと起きかけた彼はまだ夢の世界に居るようで何事か呟いてから仗助の頬にキスをする。
寝ぼけていたとか挨拶だとか、頭で理解してはいるものの当分頬のほてりが冷めることはなさそうだった。
62.舐める(ブチャアバ)
「これは…嘘をついてる味だぜ、アバッキオ」
ほんの些細な言い逃れにも『特技』を使ってくることに溜息をつく。
「コレ、あんまり多様するんじゃねえぞ」
「何故だ」
「え…」
アバッキオは絶句する。誰かこの男の暴走を止める奴は居なかったのかと。
63.誤魔化す(ホルイル)
「女物の香水の匂いがする」
指摘されたホルマジオの肩がびくりとはねる。
「娼婦に絡まれて――」
「あいつらはもっと下品な匂いだ」咄嗟の嘘は潰され、ナンパは文化だという開き直りも通用しないと経験則で分かっているなら、すべき行動はひとつしかない。
64.確かめる(ブチャアバ)
精神の写し身がなぞる『過去』を目で追う。数時間前までそこに彼が居たという事実を。
それを与えられたとき何故そんな能力なのか自明すぎて苦痛にすら思ったが、やはりそれは自分に合ったものだったのだ。
恋人の姿をした幻像は昨日と同じ手順で喋り笑い動いている。
65.巡り合う(リゾット→いとこ)
たなびくブルネットの髪と少女の笑顔に目を奪われて立ち止まる。従姉妹が死んだこともその仇を討ったこともこの手で確認したはずなのに、まだ彼女の面影を追ってしまう自分に苦笑する。
だが、何を勘違いしたのか同行者が「リーダーって幼女趣味?」とほざいたから、感傷は長くは続かなかった。
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61補足:アメリカにいたときの夢でもみてたんでしょーか
64補足:記憶が夢ではないと確証がほしい、自己不信すぎるアバッキオ
65言い訳:後半になるまでリゾットがお題に出てこなかったのは別にDISってんじゃないんです。恋する111題だから絡ませる人が思い浮かばなかっただけなのです